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病院事務が中小企業診断士を勉強してみた

中小企業診断士の勉強は病院事務に役に立つのか?(病院事業の特徴から考える)

今年2022年8月6・7日の中小企業診断士の一次試験を受けてみて、
試験勉強や資格取得が病院事務業務に役に立つのか、
単なる感想ですが残しておきたいと思います。


まず結論としては、
「戦略的に経営できていない病院が多いので、そこに中小企業診断士の要素をつぎ込むことは有意義」

なぜ戦略的に経営できていないのか?
・医療関連法人は経営をサボっている
・努力をしなくても採算が取れるから収支を真剣に考えなくて良い
・国の診療報酬制度に乗っかっているだけ

このように、のほほんとしているだけ。かというとそうではないと思います

そういう病院もあるとは思う…特に過去はそうだったかと

今は日本全体では医療費が上がってますが、
それは患者数増加によるものであり、単価は抑制方向で、
それぞれの医療機関の経営は苦しくなっています。
(またきちんと分析したい)

それでもなぜ
「戦略的に経営できていない病院」があるのか深堀りすると
病院においてなりわいとなる「診療行為」は専門性のカタマリで、
緻密なものの集合体で成り立っているからだと思います。

正しく安全に診療行為を行うことに多くのエネルギーを費やす結果、
それ以外への経営資源の配分が少なくなっているんじゃないかと考えています。

日頃業務をしていると
業務が緻密、関与する専門職者の種類が多い、提供すべき職場環境や物資も
細かなオーダーが本当に多い、
安全性確実性も求められるのでその保守性も高めておく必要がある…
そのようなことに注力しているとなかなか経営戦略の検討まで着手できないのが現実です。


全国的な医療法人グループも存在しますが、
多くの医療機関は単独で経営しているところが多いです。
結局は中小規模の組織が中心ですので、
中小企業診断士の活躍できる機会はあると思います。

ただ、その専門性、資格者集団に割って入っていくのは
(外からみたら)かなりハードルの高い世界なんだろうと思われます。

あぁでもひょっとしたらこれってどこの中小企業も同じことなのかな…
ポッとコンサルに入ってその組織に貢献するためには、
それなりの能力となによりド真剣にその企業に入っていかないとダメですよね
(外部コンサルの営業を仕事上でもしばしば受けますが、
 内部の人間としては「あなたに何が分かるの」と、ただでさえ斜に構えてしまう)


徒然に書いてきましたが論点がたくさんありそうなので、
ブログ熱が続けば今後小分けにして書いていこうかな。


ともかく一次試験を初めて勉強し受験して思ったこととしては、

あらためて中小企業診断士を勉強することで知らないことを習得でき
「自分の勤務先は世間とはだいぶズレているかも…」と考えるきっかけをたびたび得られていることは
良いことだと感じてます。
経営法務なんか最初は「この法律は自分の仕事と絶対関係ないじゃん!」と思ったりもしたけど、
世間的な感覚や、社会人としての判断基準を知ることは自分の仕事で間違いをおかさないためには
きっと役に立ったりするんだろうな、とじわじわ感じ始めているところです。


職場で厳しく鍛えられることが昨今無くなり、その裏返しとして自分の成長は自分で得なければならないし、
急に目の前の仕事が無くなったときにも生きていくためには、
今回は中小企業診断士、多分落ちたけどやっぱり勉強って必要よね。
楽しく勉強を続けていきたいですね。

by smemcxhospital | 2022-08-16 15:02 | 中小企業診断士 病院事務業務への活用

中小企業診断士の学習と病院事務に関するブログ

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